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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2019
3位の石川遼は脱帽。「武藤さんが凄すぎる」
「20アンダーを出せば、勝てるかな、と思ったけれど。結局20を出していたとしても勝てなかった。これは、武藤さんがすごすぎる」と、通算21アンダーでの逃げ切りVに脱帽。
石川も2番のバーディを契機に差を詰めにかかったが、途中4差以上に縮めることはなかった。
2日目にはコース記録タイの62を出したが、初日は1オーバーの73位タイと出遅れた。
3日目も途中ダボ、ボギーで躓くなど自分が思ったようには伸ばしきれずに「負けた原因は、今日じゃなくてこれまでの3日間」。
爆発的なスコアを出した翌日に、続けてまた大量アンダーを記録するのは難しい、とはゴルフの試合でよく言われることだがその点、武藤は3日目から2日連続で7アンダーの「64」を出してきた。
「僕にはできなかったこと。今年はもしかしたら、そんなに調子はよくなかったかもしれませんが、ゾーンに入って流れをつかんだ時の武藤さんは、止められないなというイメージ」と、41歳の爆発力を前にひれ伏した。
石川には自身2週ぶりの試合。先週のお休みで集中的に体を鍛えて「今週もドライバーがあれだけ振れて、体のどこにも痛みがきていない。スイングスピードも2くらい上がって、飛んでいる」。
手応えのゴルフで懸命に対抗した。
最終日の66も「決して悪いプレーでなかったと思うし、自分の名前を上にあげて、武藤さんの目につくような位置には乗せられた」。
武藤にプレッシャーはかけられた、という実感はあっても「まったくそういうのが効かない人なんだな…」。
5差の3位で、41歳に圧勝を許して苦笑いを浮かべるしかなかった。