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SMBCシンガポールオープン 2019
波乱の初日。4アンダーに池田と藤本
賞金王の今平ら、午後からコースに出た選手は、3時間以上も待たされた。
17時30分にやっと再スタートしたが、19時10分に日没サスペンデッドが決まった。
午後組の26組(78人)は全員、プレーを翌18日に残した。
続きは、早朝7時30分から始める。
一方で、雷の影響を受けなかった午前組は、日本ツアーの選手たちが躍動した。
池田勇太と藤本佳則が暫定ながら、首位と1打差の2位タイで飛び出した。
5バーディ1ボギーで回ってきた池田。
「久しぶりにいい内容のゴルフができたし、スコアもしっかり付いてきてくれた」。
同伴の虎さんこと崔虎星(チェホソン)と、イギリスのフィッツパトリックも好調で、互いにバーディの獲りあいも、相乗効果を生んだ。
先週は米「ソニーオープン」で自身の初戦を済ませてきたが、内容にスコアが伴わないストレスもあった。
「今日はそれがうまく表現できた。明日もこういう感じでやりたい」と、上々のスタートを切った。
その池田と同スコアで並んだ藤本。
新年あけて、シンガポールに来るまでクラブを握ったのはたったの1回。
現地にきてようやく、まともにコースを回ったといい、「今年は今日で4回目のラウンド」と笑った。
その分、トレーニングに時間を注ぐのは普段どおりのオフスタイルに、自慢の胸筋は相変わらずムッキムキだ。
昨年は、5年ぶりのツアー通算4勝目を狙った5月の日本プロで同じ奈良出身の大先輩、谷口徹にプレーオフで敗れた。年末に呼ばれた祝勝会では「あのとき谷口さんには2度もガッツポーズを見せられ嫌でした」と、ステージで冗談交じりにぶっちゃけたら、
谷口が泣いてしまって焦ったのも今となっては笑いばなしに、「今年はあえて、目標を作らずやってみる」。
無心で挑む今季初戦に、かえって今季に賭ける思いを匂わせた。