ZOZO CHAMPIONSHIP 2019

松山英樹は自国での米6勝目を逃して無念

日本での偉業を最後までおびやかしたのは、日本のエースだった。
「ヒデキが追い上げて、私のミスもあり接戦になった」と、最多の82勝に並んだウッズ。

前日から、28日月曜日に残した最終ラウンドの6ホールで、松山英樹は逆転の可能性にかけた。
「ウッズが落とすことはない。最低でも3つ、4つは必要」と、限られたチャンスの中で、再開ホールの13番から積極的に攻め続けた。
14番で、1.5メートルのチャンスを迎えたが、右カップにけられた。
16番では、右5メートルを沈めて2打差に詰め寄りガッツポーズを決めたが次の17番で「自信を持って打った」という7メートルのバーディトライは「ボールひとつ分違った。入れておければ」。
わずかにカップの左をかすめて、悔しがった。

最後の18番パー5は、ウッズとの2打差を一気に埋めるイーグルを狙った。最後のワンチャンスで、グリーンが空くのを待って「普通なら持たない」という3Wで、フェアウェイ右バンカーから267ヤード先のピンを攻めたが、グリーン左のバンカーにつかまった。
これを入れなければ、ジ・エンド。右足下がりの3打目は、しかしトップして、ピンを大きくオーバー。「寄ることもなく、入ることもない。打てる技術がまだない。6ホールで1個しか伸ばせなかったので、チャンスはない」。
最後まで攻め続けたが、パーに終わった。
逆転の夢は消えた
ウッズに82勝を許した。
「とてつもない数字なので、普通の人にはわかりません」と、偉業に苦笑。
「悔しいけれど、勝ったのでまた来年、来てくれるんじゃないですか?」。
五輪イヤーの再戦で、リベンジだ。

昨年11月のダンロップフェニックス以来となる日本での試合。
2日目は中止、3日目は無観客試合となったが、それ以外は大勢のヒデキコールに背を押されて、初日から首位を走り続けるウッズを懸命に追った。
敗れた最終ホールで、健闘を称えるホームの拍手に包まれた。

2017年8月の「WGCブリヂストン招待」以来、2年ぶりの勝利を日本で祝うことはできなかったが「たくさんのギャラリーの方のおかげでショットがぶれなかったし、パットも入ってくれた」と感謝した。
次週は中国で行われる世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」
「みんなが応援してくれると思って、これからも頑張っていきたい」。
日本初開催の米ツアーの余韻を胸に、再び母国を離れて次の米6勝を求めて歩く。

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