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アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2021
ウッズカラーで急浮上。@杉原大河さんが「65」
2日目は杉原大河さん、21歳。
「大河」は「たいが」と読む。
この年代でゴルフをする子たちは、親御さんがタイガー・ウッズの影響を受けている場合が多く、この名前を持つ子はけっこう多い。
「僕は、多分お父さんが…」。
杉原さんも、例外ではないようだ。
この日チームで揃えたユニフォームも、タイガーみたいな赤×黒のウェア。
昨年の「日本オープンで、「66」を出して急上昇した2日目にも着ていた組み合わせで、「あの時も良かったので。着ようかな」とは、現在東北福祉大で副キャプテンをつとめる特権か。
初日の雨から一転、初夏の陽気となったコースで、この日はボギーなしの「65」。
ウッズばりのチャージを見せた。
「昨日も、今日もフェアウェイにはほとんど行っていない」。
ショットを曲げながらも、狭い林のコースでアイアンの高精度が際立った。
小技も抜群。
たとえグリーンを外しても、ウェッジでピンに絡める。
7番では、手前のカラーからチップインもあった。
「グリーンが硬くて速いので、はずしちゃいけないところがけっこうある」。
練習日のうちに、危険区域を×印で示したコースメモを頼りに攻略。前半組が終わって、スコアボードの最上段に居座り、「ツアーでの最高スコアが出せたと思います」。
19年のAbemaTVツアー「石川遼 everyone PROJECT Challenge」で、史上3人目のアマチュア優勝を飾っており、今度はレギュラーツアーで大学先輩の松山、金谷に次ぐ史上5人目の快挙を目指す。
「松山さんは凄すぎて。目標にしていいのかどうか…」と、おどおど。
「金谷さんほどみんなを惹きつける力もない」と、謙遜。
この日、同組で回った先週優勝の片岡尚之(かたおか・なおゆき)も大学先輩で、「特に金谷さんと片岡さんは、僕が1年生の時に3年、2年生でいつもよくしてくださったので。そういう方が勝つというのはめちゃくちゃ嬉しいし、自分もがんばらないと、という気持にさせてもらった」。
連鎖が続くOB勢躍進の秘訣に、「特にアプローチ練習場の設備がめちゃくちゃ整っています」と、学内の環境の良さを挙げた。
最終学年こそ、培われた技を出し切る。
「僕も、結果でチームを引っ張って行ければいいな、と思っています」。
マスターズから続く母校出身者の快挙を、今週は現役生が引き継ぐ。