Tournament article

ANAオープンゴルフトーナメント 2021

ビンセントが2試合後にまた勝った!!「今夜はジンギスカン」

ワオ©JGTOimages
灼熱の8月から、実りの秋へ。
季節の移り変わりを待たずにまた勝った。
ジンバブエのスコット・ビンセントが、ツアー初優勝からわずか2試合後に、ツアー通算2勝目を飾った。

3差の3位タイから序盤、4つのバーディで追いついた。
前半最後の9番で、6メートルのイーグルを奪うと、一気に3差トップで抜け出した。

持ち球はフェード。
「9番のティショットも左から、とても強い風が吹いていたのでとても難しい状況でしたが、出来るだけ左を狙って打つなど、マネジメントが上手く行った」。

強い風で次々と日本勢が崩れる中、一時は2位に5打差をつけた。

「いつもは、絶対に見ない」というリーダーボードで、自分の大量リードに驚いたのは16番。
「うっかり見てしまった!」と、うろたえたが、「こっからフェアウェイをキープして、確実にグリーンを捉えられれば追いつける人はいない」と、瞬時に守り転じて危なげなく逃げ切った。

これで、賞金ランクは8位に浮上。
また、今年は2年ぶりの日本開催が決定した10月の「ZOZOチャンピオンシップ」に出場資格があるZOZOランキングも、一気に2位まで上げ、「出場権を獲りたい。このまま頑張って、世界ランキングを上げたい」と、夢の米ツアーへまた一歩、近づいた。

夏休みの間に、住まいを構える米コロラドでワクチン接種も済ませてきた。

「行って、帰って2週間の隔離はとても面倒。自分はこのまま年末まで日本に留まるつもりだけれど」。
キャディのケルシー夫人が「帰りたいわ」と、ひとことでも言えば、選択の余地はない。

「僕は彼女がいないと、何にもできないからね」と、この先の旅の予定も、愛妻の気の向くままだが、優勝副賞のブルガリのバッグでしばらくは気をそらせそう??

先月末にツアー初優勝を飾った「Sansan KBCオーガスタ」の勝負メシは、地元福岡のタンタンメンだった。

今週、前夜は「お寿司を食べた」。
そして今晩、夫婦2人の祝宴は「ジンギスカン」と、こちらもまた妻の好物と決まっている。

  • これで許して

関連記事