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三井住友VISA太平洋マスターズ 2021

@杉原大河さんがアマ最後の1日「人生最高のプレーを」

思いもまっすぐです©JGTOimages



かつて、プロの試合に挑戦するアマチュア選手の常套句は、「ベストアマチュア賞を獲得すること」だった。

 

だが、今はリーダーボードをにぎわすアマならみな本気で「優勝したい」。

 

アマでプロの試合に勝ってプロ転向する。

 

2007年の石川遼に始まり、2011年の今大会の松山英樹、同2019年の金谷拓実を経て、今ではスター街道へのひとつのスタンダードになりつつある。

 

今大会を「アマ最後の試合」と、宣言する東北福祉大4年の杉原大河さんも、その踏襲に意気込む。

 

2日連続のイーグル締めは逃したが、この日最後の18番では残り166ヤードから、9アイアンでピン2.5メートルに2オン。

 

「飛距離が自分の持ち味なのでそれが生かされています」と、屈託なかった。

 

前半は2番のボギーや6番では池にいれるダブルボギーもあったが「しっかりと切り替えて集中できた」と18番を含む後半3つのバーディで、通算3アンダーは首位と3打差。

 

19年のAbemaTVツアー「石川遼 everyone PROJECT Challenge」では優勝経験もある。

 

「ここまできたら、優勝を狙って突っ走って頑張っていきたいと思います」と言うだけの実力も十分ある。

 

11月末のQTサードを見据えて、杉原さんは出場を見送った先週の「アジアアマ」で、日体大3年の中島啓太さんが優勝。

マスターズの切符を勝ち取った。

 

「世界ナンバーワンだし尊敬もしている」とすぐにお祝いのメッセージを送った。

 

その一方で「年下なので。負けるわけにはいかないという思いもある。そこは自分のモチベーションとして上がっています」と心を燃やす。

 

中島さんが快挙を飾った9月の「パナソニックオープン」に続く史上6人目のアマVへ。

「明日はアマチュアとしての最後の一日。悔いが残らないように、 自分の今までの人生で最高のプレーができればと思います」。

まっすぐな目で言った。

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