プロ5年目の伊藤有志（いとう・ゆうし）は、10歳からゴルフを始めて以来、ミズノ社のアイアンしか使ったことがない。

「操作性の良さはもちろんですが、なんといっても素晴らしいのは、社員のみなさんの人柄。僕の無茶なお願いも、いつも笑顔で聞いてくださるし、本当によくしていただいて。僕がミズノのクラブを使い続けるのも、それが一番の理由です」。

開幕前日の練習ラウンドを終えて、クラブハウスの前でそんな力説をしていたら、ちょうど用品企画部の安部有輝さんと、ばったり会った。

本戦の開幕を待たずに両手いっぱいの備品を持って、会社に戻るという安部さん。
「今日で会場を出ちゃうけど、頑張って」と激励されて、気合が入った。
「今年は上位でプレーができるように頑張ります！」。

昨年の開催中止を挟んで2大会連続4度目の出場で、ホストVを届けたいのは、メーカーのみなさんだけではない。

今年1月10日の「伊藤の日」に入籍した女子プロゴルファーの大西葵さんが、これまた5月10日の「伊藤の日」に、産休を発表。

妊娠が分かったのは、2月だった。
「お互い子どもが好きすぎて。大喜びしました。今は胎動も感じられるようになり、自分の分身というか、命が動いていると思ったら本当に嬉しくて。9月の予定日が今から楽しみ」。

同時に、家族が増える責任を痛感する日々。
入籍発表時の報道も、ほとんどの記事の見出しで妻が主語になっていた。
大西さんは出産後、早期のツアー復帰を希望しているそうだが、「一番は、僕が奥さんと子どものために頑張らないといけません」。
ツアー初優勝もシード権の確保もまだ経験がない。
いつまでも、「大西葵の旦那さん」のままではいられない!!

• 伊藤 有志
• 大西葵