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中日クラウンズ 2021
令和最初の連覇ならず。48歳の宮本勝昌は「やり切った感」
開催中止を挟んで一昨年覇者の宮本勝昌は、岩田寛に3打差の2位で敗れた。
序盤は岩田と2人、混戦から抜け出して一騎打ちのムードさえあった。
風が吹く中、ショットが冴え、再三のチャンスにつけた。
しかし後半。「風を意識しすぎた」と、ティショットを左に曲げて、この日の初ボギーを叩いた12番からにわかに苦しくなり、特に上りホールはしのぐので精いっぱい。
改めて、「和合はやればやるほど難しい」と、痛感。
途中、リーダーボードを見上げて、「63?凄いよね」と、岩田のスコアに仰天。
「逃した感はない。やりきった感。和合は難しいからクタクタ。また1年後に回れるぐらいでちょうどいい」と、負けて悔しがるより、終わって安堵。
「今日は10アンダーが目標で、悪くても、プレーオフには引っかかるかなと期待しながらやっていた。それでだめならしょうがない。ヒロシがナイスプレー」と、勝者を讃えた。
2年ぶりの開催は、54ホールの短縮競技にはなったが、「無事終了してよかった」と、コロナ禍での成功を喜び、3日間とも日大同期の片山晋呉との同組対決で、優勝争いを繰り広げられたことにも「楽しかった。それが救い」と、満足だ。
最終日の風はとりわけ冷たく、気温もぐっと下がったが、肌寒さを堪えて48歳の半そで姿で通したのは、メーカーの新作ウェアをなんとしてもテレビで披露したかったから。
今週は同メーカー契約の若い選手たちと打ち合わせて毎日お揃いのデザインで統一。
「特に僕は今日、優勝争いでたくさん映れると思ったから。絶対に、上着は着たくないと思って、ほら」と、アンダーウェアの2枚重ねを裾からチラ見せして「確かに腕は寒かったけど、お腹と背中は意外とあったか!」と、ニッコリ。
この日、みんなで決めた気配りのコーディネイトはきっと、一昨年以上に、クラウンズブルーの優勝ジャケットに映えただろうな。