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フジサンケイクラシック 2021
石川遼はまた2位「緊張を凌駕する技術がまだ…」
2打差の単独首位から出たが、4差で敗れた。
富士山こそ、ついに最終日も厚い雲で見えなかったが、朝の深い霧も20分遅れで無事スタートできたし、3日間悩まされた大雨も止んだ。
「今日が一番、易しい中で、伸ばしていきたかったが、いいゴルフができなかった」と、回復したコンディションも活かせず、4バーディ4ボギーのイーブンパーに終わった。
「全体的に硬かったですし、緊張もありましたけど、それを凌駕するような技術がまだないな、と感じた」。
4つのボギーのうち4番と9番は3パットだ。
「4番は、傾斜のきついラインで緩み、9番は上りの真っすぐをスムーズに打とうとして左に引っかけた。ちょっと手が止まっちゃったな」と、追いつかれ、10番の連続ボギーで逆転された。
直ドラで2打目をグリーン近くまで運んだ6番パー5では3打目が、下をくぐったようなショットになり乗せに失敗。
18番ではラフからの3打目が届かずバンカーに入るなど、この日は得意のアプローチにも、足をとられた。
20代最後の試合は、最後も悔しいボギーで終戦。
「周吾は、最近あんまり試合で回っていなかったけど、どんどんスケールが大きくなっている」と、年下の2年連続賞金王になすすべもなかった。
先週の「Sansan KBCオーガスタ」に続いて、2週連続2位で敗れた。
「ショットに対していいものを出したかったが、ほんとすべてにおいて、技術がまだまだ。練習しかないですね」。
1週空いて、再来週の「ANAオープン」で30歳の誕生日を迎える。残り少ない20代を、懸命の調整に充てる。