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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2021

おまえはもう気に入っている…! 池上の名前譚

ひでぶ…©JGTOimages

名前の話題でもう一人。
石田鈴千代(いしだ・すずちよ)と並んで5アンダーにつけた池上憲士郎(いけがみ・けんしろう)は、プロ7年目の29歳。

地元の岡山県から出て進学した香川西高校では、一学年上に練習の虫で知られる木下稜介がおり、宮城県仙台の東北福祉大には木下と同い年の松山英樹がいた。

「周りにストイックな方だらけ」と、刺激の多い環境下で14年にプロ転向を決意し、今はAbemaTVツアーを主に、レギュラー昇格を目指している。

今週から「アームロックに変えた」というパッティングでスコアを作り、上々のスタートを果たした。

「お察しの通りです」という「憲士郎」の命名譚は、漫画「北斗の拳」のケンシロウに、字画の良い漢字を充てたもの。

母親の由佳理さんが好きで「男やったらケンシロウで、女やったらユリア。確定事項だったみたい」と、明かすがケンシロウは一人っ子のまま、ヒロインの妹は実現しなかった。

80年代のヒーローを投影した名前は「古臭くて嫌だった」と、幼少期はあまり好きではなかった。
それほどのファンでもなぜかお母さんには、漫画を読むことを許されず、高校まではゲームも禁止。

名前に愛着を感じるようになったのは、やっと本物の「ケンシロウ」を見て以降。
「痛いのが嫌なので」と、格闘系に興味はないが、「今はこの名前でよかったな、って。好きですよ」。
おまえはもう、気に入っている……!
あとは成績で、思い存分売っていく。

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