初日は8時に10番ティから、昨季賞金3位の木下稜介と19歳の久常涼とスタートする。
「とても楽しみだし、ほかにも賞金王のチャン・キムや、星野陸也選手など、注目している選手はいっぱいいます」と話す一方で、「本来なら年間何勝してもおかしくない選手が年間1勝とか2勝しかできていない」と、残念がる。
「僕らの時代は強い選手が年間3勝、4勝、5勝と勝って印象づけたが今の選手は印象づける前に終わっちゃう。試合数も少ないから1ヶ月、2ヶ月と空くと印象が薄れちゃう。良い選手はいっぱいいるのに、それが表に出ないというのが凄くもったいないと感じています」。
構えてから打つのも早いが、要職をつとめてきただけに、質問に対して瞬時に要点を整理して、的確、かつ含蓄たっぷりに自身の意志を伝えるスピード感も抜群だ。
「我々はまず取材をしていただくことが一番で、それが記事になって初めて表に出て、ファンの皆さんにも見てもらえる。いかに記事にしてもらうかをちゃんとやっていけばファンはついてきてくると思うし、今の女子とは違う男子のコアなファンも絶対にいてくれるはずなので。それを大事にしていけば、試合も少しずつ増えていくと思います」と、若い子たちへのメッセージも的確だ。
”闘う会長”として出場した昨年7月の「日本プロ」では星野と石川遼と回り、ティショットで平均5、60ヤードは置いて行かれたが、「今の選手が飛ぶようになって、僕が落ちてるから当然」と意に介さず「飛距離とスコアは関係ないからね」。
史上7人しかいない、永久シード選手の矜持が覗いた。