稲森の1個上だが地元九州で、ジュニア期から知る幼なじみのひとりだ。
「凄いな」と、改めて稲森の曲げないゴルフに驚嘆しながら「おめでとう」と祝福したが、時松もこの日は「66」の好スコア。
通算10アンダーの4位タイに食い込み、大会3年ぶりの有観客試合で輝いた。
首位と5差の11位タイから出た最終日は石川遼と、2週連続優勝を狙った地元愛知の桂川有人(かつらがわ・ゆうと)と大勢の観客を引き連れてプレー。
「僕にも、いつもよりは多めに応援していただけた」と恐縮したが、本名の「源蔵」から名付いた「げんちゃん」の呼び声も、大雨の傘からいくつも聞こえた。
10番からの3連続を含むこの日5個のバーディを獲るたびに、拍手と歓声に向かって腕を頭上までめいっぱい伸ばして挨拶。
「頭を下げるだけではお客さんまで見えない」と、昨秋頃から「ふと思って」始めたげんちゃん流のパフォーマンスだ。
コロナ禍の2020年から2期つとめた選手会長で、知名度は格段に上がった。
同時にどれだけ多くの方々に支えられているかを痛感し、「感謝の気持ちを忘れないように」。要職はいったん退いても、思いは継続。
新体制でも理事として残り、今年は「ジュニアゴルフ委員長」に就任した。
最初の公式イベントとして、来週5月8日にJGTO会長の青木功と共に、選手会監事の阿久津未来也(あくつ・みきや)と桂川を伴い、宮城県女川町を訪問。スナッグゴルフの体験会で、地元の子どもたちとふれあいの時間を持つ予定だ。
3年ぶりに歓声が戻った先週の和合でも、連休初めのお子様連れを多く見かけて嬉しかった。
「ちっちゃい子にもゴルフの楽しさ知ってもらって、将来はプロゴルファーになりたいな、って思ってもらえるのが一番」と思いを語り、「来週は阿久津選手と桂川選手と宮城に伺います。みなさんにも僕らの気持ちが伝わるように、一生懸命がんばりますので、よろしくお願いしますね」と、大事なイベントに先駆けて、和合から宮城の子どもたちへメッセージを届けた。