日本とアジアンツアーの共同主管試合で3年ぶりに、日・アの精鋭が揃う。
5月12日―15日の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」で、星野陸也(ほしの・りくや)が連覇を狙う。
舞台は星野の地元、茨城県の大洗ゴルフ倶楽部だ。
大会としては、9年ぶり11回目の開催で、前回は松山英樹がルーキー年にツアー2勝目を飾った2013年。
当時58歳の中嶋常幸と、同21歳の松山が並んで首位タイから出る白熱のV争いを制して、その年、史上初のルーキー賞金王に輝いた。
マスターズ覇者が歴史を残した伝説の地に、星野が絶好調で乗り込む。
今季は開幕初戦から3位→2位→2位ときて、前週の「中日クラウンズ」の最終日は40位から7位タイと急浮上。
「いいものをもらった」と、4戦連続トップ10入りの契機にしたのは、前日3日目の奇跡の残像だった。
同組で回った石川遼のホールインワンを、すぐ隣で見届けた星野は「やっぱり神です」とひれ伏し、その日の7番ホールの難しいピン位置を回想しながら「すれすれに落として、タッチも合わないとまあ…入らないところ。やっぱりすげーな…」と、絶句したのだった。
東京五輪で自身が第1打を放ったボールなど、自室に記念の品々を飾るコレクションコーナーを構える星野は、ハイタッチで石川を祝福したあと、石川がギャラリーにプレゼントする瞬間まで見逃さずに「あのボール、欲しいな…」と、ひそかに垂涎。
そして、余韻の残る翌最終日には、自身も負けずにスタートから連続の“チップイン”など「刺激的」なゴルフを繰り広げて「63」。
石川と並ぶ7位タイで、4戦連続のトップ10を成功させた。
世界ランキングもついに60台(67位、5月1日更新時)に突入し、すでに権利を獲得して2週後に渡米を控える「全米プロ」に加えて、6月の「全米オープン」と7月の「全英オープン」に出られる可能性も見えてくれば、昨年覇者として挑む今週の狙いもひとつ。
「地元の大会で優勝して、ポイントを稼いでアメリカに行けるのがベスト。そのために、いかに良い位置に居続けるかが大事ですね」。
大洗での連覇は、渡米直前の必須アイテムである。
<テレビ放送スケジュール>
■BSフジ
5月12日 午後3時―5時
5月13日 午後3時―5時
5月14日 午後0時―1時30分
5月15日 午前10時30分―11時30分
■カンテレ・フジテレビ系
5月13日 深夜1時25分―2時25分
5月14日 午後2時35分―3時50分
5月15日 午後4時5分―5時35分