日本とアジアの共同主管で行われる本大会に、岩﨑亜久竜(いわさき・あぐり)は“滑り込み”で参戦。
「若手選手にもチャンスを」という主催者の推薦枠を割いていただけることになったのが、つい1週間前だった。
「まさか、出させていただけるとは思っていなかったので。めちゃくちゃ嬉しかった」と、いざ大洗に見参。
来場は日大4年時に、静岡県代表で出て、個人で7位に入った国体以来といい「昔も今も、めちゃくちゃ難しい…」と、練習日から難コースで四苦八苦。
開幕前日の11日は、昨年覇者の大学先輩を頼りにした。星野陸也との練習ラウンドでは「特にアプローチやパット。あと、先輩はドローやフェードの打ち分けも凄い。参考にさせていただいた」とコース攻略のヒントを拾って歩いた。
昨年のQT9位の資格で初メンバー入りした今季、国内初戦の「東建ホームメイトカップ」でV争いして5位につけたが、その後2戦でいずれも惜しい予選落ちが続いて、がっくり。
「初戦から試合に出るのは始めてなので…」と、連戦時の体作りや調整に、試行錯誤の毎日だ。
2020年にプロ転向してすぐに、アジアンツアーのQスクールに挑戦。
95位で資格を取ったが直後のコロナ禍で、いまだ出られず仕舞い。
本大会は同ツアーの賞金ランキングにも加算され、再挑戦の大チャンスだ。
「今週は、優勝を狙っていきたいと思います」。
アグリが早くもエンジンをふかしている。