先々週の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」と先週の「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」に続く3週連続優勝の快挙へ。
「したいですけど意識しすぎてもよくない。とりあえずいい位置で予選を通過して・・・」と今週の第一声は慎重だったが、3週連続優勝の偉業は過去にグラハム・マーシュ(1974年)と謝敏男(しゃびんなん、1982年)とジャンボ尾崎(1988年、1994年)の3人(4度)で、日本人選手でいうならまだジャンボだけ。
「それを聞いてやってみたい気持ちになりました」と、やにわにやる気がもたげた。
コロナ禍の昨季は1勝にとどまり、3年連続の賞金王を逃した。世界ランキングも170番台まで後退したが、最新の更新で一気に83位に急上昇中。
一時期は、飛距離を求めた筋トレがゆきすぎて、精度を欠いたこともあったが、「フェアウェイキープや、ミスしないことが一番大事と最近気づいた。今年は、コントロールを重視している」。
無類の安定感が一気に戻った。
2018年は年間1勝での初戴冠だったが「優勝争いはけっこうできていた。その経験がいま、生きているのかなと思う」と、2年連続賞金王の自負をにじませ、「相手もプレッシャーの中で戦っている。そう思えるようになって、昔よりは気持ちが入りすぎずに、いい結果につながっている」。
精神面の成熟も著しい。
V争いと連戦に次ぐ連戦も、どこかすがすがしい笑顔の秘訣は3週前の胃腸炎を機に始めたという「腸活」。
順天堂大学の教授でスポーツドクターの小林弘幸・医師にかかり、「腸をきれいにするとメンタル面もよくなると聞き、いただいた乳酸菌のサプリメントを飲んでから、調子がよくなりました」と、疲れも見せずに健康そのもの。
メジャー出場を第一の目標に掲げた今季、「ここからが凄く大事。世界ランク50位に入ればマスターズもある。今週も頑張れば、いろいろついてくる」と、勢いを止めない。