「ドライバーは曲がるし、ずっとアイアンの距離感が合わなくて」と、序盤から苦しみ、パー3の2番でティショットを右傾斜地の深いラフに打ち込みボギーが先行。
早々に朴の4差を許した。
ついていくというより「耐えることしかできなかった」と、左の林に曲げた8番ではダブルボギーを叩いた。
3日目に全開だったというズボンのチャックは「今日は閉めました」と、気持ちも締め直して9番からは3つのバーディで抗戦。
14番では右バンカーからみごとに寄せて終盤に1差と迫ったが、プレーオフには残れなかった。
「結果1打差だったので。悔しいですね」と、肩を落とした。
今年50回を数える歴史に残る歴代覇者のひとり。
フジテレビの生中継では冒頭、2014年を制した自身のV時も含めて全勝者の名シーンが流れた。
「ありがたい。歴史を感じました」と、ひそかに感慨を噛みしめた4日間だったが、伝統の優勝杯に再び名前を刻む好機は逃した。
「今は悔しさで何も考えられないです」と、つぶやいたが敗戦の中にも収穫は見つかったらしい。
「明日からまたトレーニングして、練習して、日々成長していきたいです」。
41歳も、めげずに次のチャンスをにらむ。