「あれ、知らないですか?! バンテリンポーズですよ!」と“大会主催2周年”の「興和」さんにも開幕前からしれっと好アピールだ。
プロ2季目の岩﨑亜久竜(いわさき・あぐり)は「今週こそ」と、意気込む。
最終日を首位と1打差の4位タイから出た先週の「パナソニックオープン」は、最後1.5メートルを沈めてボギーなしの「66」。
通算21アンダーで踏みとどまったが、そのとき、はじめて確認したリーダーボードは「俺、2位…」。
アマの蝉川泰果(せみかわ・たいが)さんにけっきょく1差で敗れた。
「最後、かなりシビアでめちゃくちゃ集中して入れたのに…」と、直後はもちろん悔しかったが週明けて、きょうになり、自身の通算出場回数「15」に対して、蝉川さんは「18」。
すでに自分のキャリアを越していたことを知ると、「もしかして“先輩”…?」。
目をきょときょとして「じゃあ、しょうがない」と、お茶目に降参。
アマ規定で蝉川さんが受け取れなかった優勝賞金2000万円を、そっくりそのままもらったのも岩﨑だ。
おかげで、前週の19位から賞金ランキングは一気に10位に浮上。
今季、目標としてきた米二部ツアーのファイナルQスクール受験資格や、再来週の米「ZOZOチャンピオンシップ」の出場資格がぐっと近づいた。
「もうちょっと頑張りたい」と、正念場の今週は、恩師のお弟子さんを連れてきた。
丸山颯太キャディは、2年前から岩﨑が師事する今大会地元名古屋の黒宮幹仁コーチのもとで修行中。
「僕も時々スイングをみてもらいます」という名コンビで、今週こそ正真正銘の初V賞金(2200万円)を獲得する。