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日本オープンゴルフ選手権競技 2022

プロのタイガも大躍進「来年は優勝も」新人の長野が自己最高の3位で初シード当確

ナショナルチームのエリートたちに紛れて、新人プロの“タイガ”も大躍進だ。




19歳の長野泰雅(ながの・たいが)が、6月の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」での6位を更新する自己ベストの3位に。


優勝したアマチュアの蟬川泰果(せみかわ・たいが)さんと、長野と同3位で並んだ杉浦悠太さんが受け取れない分を加えた単独2位賞金分にあたる2310万円をうけとり前週の86位から、一気に22位に急上昇。
今年の獲得賞金を2802万9766円とし、初シードの当確ラインに食い込んだ。

蟬川さんと同じウッズ由来の「タイガ」の名前を持ち、昨年末にプロ転向済みだが、「年齢も実力も自分より上。飛距離も凄いっす。負けて当然」と、日々マイペースを決め込み、難コースで着々と意識を重ねていったのは、シードに必要な順位と金額。

すでに1年間で適用可能な推薦出場数の上限を使い切っている長野にとっては、初出場を果たした本ナショナルオープンが今季最後の出場機会だった。
「そこは計算しながら」と、いよいよ12打差の通算1アンダー、5位タイから出た最終日は米1勝の小平智との2サムラウンドにも恵まれ、「最初はいつものように攻めるゴルフ」と、14番ではイーグルを奪った。

トップ5は確実と確信すると、「そこからは安全なゴルフをした」とベストスコアの「67」で回りきり、蟬川さんらナショナルチームのメンバーがひしめくリーダーボードに通算4アンダーで潜り込んだ。

「まだ上の選手との差を感じますけどティショットは負けないと感じた。課題はショートゲームですけど今週は上手くいきました」と、難コースで手応えもつかんだ。
「来年の試合に出られるのが嬉しい」と喜び、「また上位でプレーして、早く優勝できれば」。
歴史的なアマのタイガの快挙のそばで、プロのタイガも明日を夢見た。

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