プロ12年目の出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)が、初日4位の好発進から安定したプレーを続けて通算12アンダーで、1差の2位タイ。
4年ぶりのツアー通算2勝目に向けて、好位置で最終日を迎える。
この日15番では3打目がピンを直撃してグリーンから転がり出てしまう不運があった。
当たってなければピンそばの好ショットが一転、ボギーとなったが「そこから上手く切り替えられた」と、冷静を保てた要因は、3週前から取り入れたという呼吸法にあった。
かつてテニスの大坂なおみ選手のコーチを務めていたサーシャ・バイン氏の本を読み、「5秒で吸って、5秒で吐く。お腹に圧をかけながらするのが重要」などと自分なりに応用。
ピンチや緊張した場面でより意識して実践するようになってから、「だいぶリラックスしてできている」と効果を実感している。
今季の獲得賞金は、すでに1800万円を越してランク33位につけるが、まだトップ10がない。
6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」や、8月の「日本プロ」など大きな試合で好スタートを切りながら、最後は崩して10位台に終わっており、「明日も1打1打集中して、冷静にやっていきたい」。
地元九州の「RIZAP KBCオーガスタ(現・Sansan KBCオーガスタ)」でツアー初優勝を飾ったのももう4年前。
2018年以来のツアー通算2勝目に向けて再度、息も気持ちも整える。