「もう少しいいゴルフが出来そうな気がしたんですが、プライベートではずっと集中して回ることがない。楽しかったですけど、めちゃくちゃ疲れました」と、嘆息。
「プロの方はこれを4日間続けるんだから凄いな・・・」と、感心されていたが、ティショットは常に同組の時松隆光(ときまつ・りゅうこう)より楽々と前に飛ばし、9番の第3打は58ヤードをウェッジでピンそばに。
後から打つ時松にプレッシャーをかけた。
「距離感がバツグン。松坂さんに負けずに僕も頑張ろう、と思ったんですけど。グリーンの奥に行っちゃった・・・」と、時松を気まずくさせて「ごめんなさい・・・、余計なことしちゃったですね」と、松坂さん。
バーディ数で、時松を2個しのいだことについても「出しゃばってごめんなさい・・・!」。
松坂さんに、2度も謝罪をさせた時松。
「・・・いやあ、本当に素晴らしい方でした」と、松坂さんとの贅沢な1日にホクホクだ。
このオフから筋トレに着手しているという時松の一番の興味はなんといっても松坂さんの分厚い胸筋。
「一度でいいから触らしていただきたかった・・・」と、そこは未練がましく「僕らプロゴルファーにはなかなかついて行けそうもないような、厳しいトレーニングのたまものだそうで、そういうお話もとても参考になりました」と、大収穫の1日だった。
時松がラウンド中に聞いた話によると、松坂さんは今大会に出るために、きゅうきょアメリカから帰国してくださったそうだ。
「お忙しい中、僕たちの試合に来てくださって、本当にありがとうございます」と、直々に謝辞を伝えることもできた。
翌23日の月曜日には「全米オープン」の出場権をかけて、千葉県のカレドニアン・ゴルフクラブで36ホールをプレー。
さらにその足で、契約メーカー主催の「ミズノオープン(5月26日―29日、JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)」で、今度は「全英オープン」の出場権をかけて戦う。
「松坂さんとの素晴らしい思い出を胸に、来週も頑張ります」と、メジャーをかけた怒濤の1週間に挑む。