首位と2打差で迎える決勝ラウンドの朝は、よけいに車中で考える時間が増えそうだ。
げんちゃんこと時松隆光(ときまつ・りゅうこう)が10日までの予選2日間を通算11アンダーで終え、11日からの決勝ラウンドを、4位タイからスタートさせる。
コロナ禍で奔走した昨年まで2期つとめたジャパンゴルフツアー選手会の会長時代に発足のきっかけを作ったのが今週の新規大会。
思い入れのあるトーナメントで4年ぶりの通算4勝目を目指して好位置で週末を迎えた。
福岡県の出身で、那珂川市の実家から渋滞も計算すると、コースまで1時間超の通勤時間を見込むが「洗濯もしなくて済みますし、帰ったらご飯もある。荷物も楽だし通うことにしました」と、お母さんに甘えることに。
「飯塚に泊まってもよかったんですけど、たまには長距離運転で、いろいろ考えながら」と、車中のBGMもあえて控えてドライブ時間に静かに瞑想。
「ショットが左にいくんで、なるべくそれを減らしたくて、アドレスをこうしたほうがいいんじゃないか、とか。打ち方のイメージをしながら」。雨中の今日はより安全運転でハンドルを握ってくる。
肝心のご両親の姿はコースに見えなかったこの2日間。
「ん~、週末は来てくれるのか…。ちょっと聞いてないですね。一緒にいるのに」。
4年ぶりの優勝で、最終日に楽しい親子の対話を増やそう。