障がい者のみなさんを、ポジティブに表現する「チャレンジド」の名称を冠した本大会では開幕前日のプロアマ戦に、パラアスリートのみなさんを招待して交流。
時松は、世界障がい者ゴルフランキングで日本1位の吉田隼人さんらとプレーした。
「飛距離でも負けました」と、感服すると共に、「自分が健康で、今はこうして思い切りゴルフができているのは両親のおかげだと」。
先天性の心臓病がわかったのは、時松が生後4か月のときだ。
4歳で、手術に踏み切りその後も思春期まで経過観察が続き、ゴルフを始めたのも最初は健康維持のためにと、父・慊蔵(けんぞう)さんにクラブを持たされたのがきっかけだ。
それが今ではトッププロとして3勝を誇り、初優勝の2016年から今週まで129回のツアー連続出場は、宮本勝昌の151試合連続(2006年―2011年)に次ぐアイアン記録である。
最終日も地元の大ギャラリーに紛れてロープ際で、息子のプレーを熱心に見守る慊蔵(けんぞう)さんの姿。
「ここまで育ててくれた両親にも改めて感謝でいっぱいになりました」。
4年ぶりの通算4勝目は逃したが、次週に父の日を控えた新規大会で得たものはあまりに大きかった。