星野陸也は、通算18アンダーの2位敗退。
「通算20アンダーで優勝」と、スタート前にイメージしていた目標スコアとおりに今平が、2打差の逆転優勝を飾った。
「自分の中で前半後半を3アンダーずつのイメージで、前半はその通りに回ってこられた」と、首位で折り返して11番でチップインバーディ。
しかし、「今日1日振り返ってみて1ピンくらいを決めきれなかったことが、優勝できなかった原因」というように、次の12番で2メートル強を逃すと、13番では痛恨のボギー。
今平の逆転を許した。
「また負けましたあ…」と無理に浮かべた笑顔に悔しさがにじんだ。
昨年の今大会3位から、続けて2位2回、トップ10が3回とV争いを重ねたが、勝てなかった。
10月の地元開催「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」でやっと勝ち、涙を流したが、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」ではまた2位。年1勝にとどまった。
「今週も勝てなかったので。次の試合は燃えてくる。そこを目指して頑張ります」と、くじけずに前を向く。
星野と共に、最終日を首位で出た石川遼は、3打差の3位タイに終わった。
「全体的にいい方向にいっている。でも今週優勝するために、必要なことをできなかった」と、敗因を述べた。
スタートから連続バーディで飛び出したが、「パッティングのタッチが4日間ずっと合わなくて、非常に苦労した」と、石川もグリーン上でもたついた。
「のぼりが打てども打てども届かない。イメージが出かけても、また出なくなるみたいな」と、伸ばし合いの大混戦下で5バーディ、2ボギーは忸怩たる展開。
ティショットが右の木立のほうへ「すっぽ抜けた」という8番では木を避けて、大きなスライスボールでみごと花道に運んでスーパーセーブで沸かせた。
「運があるな、と思ったんですけど、その運を生かせなかった」と、開幕戦初Vにはつなげなかった。
「これだけパットのタッチが合わなくても最終日最終組で回れたのは好材料。開幕戦からいい経験をさせてもらって、やりがいを感じました」と、負けた中でも光を見出した。