Tournament article

日本プロゴルフ選手権大会 2023

韓国のジュンゴンが目指すナイスカムバック

韓国の黄重坤(ハン・ジュンゴン)が思い入れの日本タイトル戦で、ナイスカムバックした。



前半4つのバーディで折り返してすぐ10番から3ホール続けて4メートル前後のバーディチャンスを逃して消沈。

「流れを悪くしました」と14番と16番でボギーを叩いて、そのまま終了か、というところで挽回した。

最後18番は、ピン近くのカラーからパターを握り、17番からの連続バーディ締めに成功。

初日の首位獲りで、熱心なファンに拍手で出迎えられ、嬉しそうに頬が緩んだ。


先月の日韓共同「ハナ銀行インビテーショナル」は韓国枠で出たため、日本ツアーの単独開催としては、これが今季の初戦。

昨季は、賞金60位とランク的には、賞金シードに潜り込んだが、韓日ツアーを掛け持ち参戦した影響で日本は8試合の出場にとどまったため、シード権の取得に必要な13試合に届かず出場権を失っていた。


だが、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)主催の今大会は、昨年の試合数にかかわらず、昨年の賞金60位までのJGTO選手に出場権があり、エントリーもちゃんと韓国に届いていたが、うっかり見逃し。

ちょうど、締め切り直前にPGAのスタッフさんから「どうしますか」と、連絡をもらえて本当に助かった。


20ー21年の兵役期間を除いて、19歳から9年いた日本で4勝を重ねたジュンゴンも一昨年12月に結婚し、今や一児のお父さん。
試合が休みの週は、10ヶ月になる長男のおしめを替え、小さな体をこわごわ支えて沐浴の手伝いも。


母国ツアーに専念する今年は、子どもの成長を、そばで見守れるのは嬉しいが、やっぱり日本ツアーには未練もある。
「シード権は欲しいです」と今週は、チャンスを獲りに戻ってきた。


5年シードの本タイトルは2019年にもっとも肉薄したが、1日36ホールで競った最終日に、石川遼と+1ホールのプレーオフを争い破れた。

「日本プロは誰もが勝ちたい試合。悔しかったので・・・。今度こそ優勝したい」。
4年越しのリベンジと、日本へのナイスカムバックにむけ気合いが入った。

関連記事