後半4番のバーディひとつに対して6ボギー、3ダブルボギーと、17番でのトリプルボギーがひとつ。
14オーバーの最下位と、苦しい幕開けとなった。 吉田さんがツアー挑戦に至る迄の経緯
早朝から降り出した大雨。
吉田さんのスタートした12時20分頃にはますます雨脚も強まった。
「頑張るしかない」と、覚悟をして出たが、びしょ濡れの体でクラブハウスに戻ってきた第一声は「いやあ・・・足が重いです」と、へとへとだった。
初出場のツアー。
緊張感からくるリキみに加えて、足場のぬかるみや、濡れたグリップ操作に「踏ん張りが利かない。滑りやすくなって、思ってもみないところにボールが飛んでいくというのが何度もあった」と、制御がきかなかった。
ラフばかりに行くから、歩行にも負担がよけいにかかり、知らず知らず普段以上に体力も消耗する。
「いま冷静に考えたら、浅いラフや、舗装道路を選んで歩いたりすればよかったんですけど・・・」。
同組の時松隆光(ときまつ・りゅうこう)や、清水大成(しみず・たいせい)に遅れまいと、焦るあまりに無意識に最短ルートを追いかけ、「後半になるにつれて、足がだんだん重くなっていって、少しずつペースが遅れてしまった」と、反省する。
ツアーのコースでなければとっくに、中断もしくは中止となる雨量だった。
しかし、これだけ降ってもグリーンに水が浮く気配もなかった。
「これだけの雨でもできるコースが素晴らしいのですが。僕にとっては試練のコースになってしまったかな・・・」。
完璧なメンテナンスがむしろ吉田さんの重しに。
「この雨で試合でこれだけ打ったのも久しぶりです」。
目標の予選通過には、なかなか取り返しが難しい初日となったが、「時松さんや清水さんの素晴らしいショットを間近で見させてもらって、インパクトの音を聞かせてもらえたのはやっぱりすごく感謝、感動。嬉しくてたまらなかった」と、吉田さん。
「自分がそれについていけなかったことには複雑な気持ちですが、色々経験したからこそ、次は対策を考えたり、気持ちや考えを整理したりしていきたいな」と、前を向いた。
「今日は前半10オーバー打ってしまって悔しかったので。明日は、なんとかパープレーでは回りたいな、と思います」。
2日目は天候も回復する見込みだ。