韓国の宋永漢(ソン・ヨンハン)が、パー73の設定で、前日初日の大雨を「69」でラウンドし、天気が回復したこの日はこの日で「風の読みと、ピン位置が難しくなっていた」と、悩みながらも「70」。
順調にスコアを伸ばして、今週も好調だ。
でも、上を見上げれば「はあ・・・上手すぎる」と、思わずため息。
通算7アンダーに対して、首位を走る佐藤大平(さとう・たいへい)は、通算13アンダー。
思えば、2週前の日本タイトル戦「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」も似た展開。
独走する金谷拓実(かなや・たくみ)を、中島啓太(なかじま・けいた)と追いかけたが、最後は揃って2打差の2位に敗れた。
「ほんと、最近の若い選手はスゴいので・・・。僕は僕で頑張るしかない」と、気合いを入れた。
コロナ禍の渡航制限で、戦い場の選択を迫られた際に、迷わず日本をチョイスし、今年参戦10年目。
今週の会場周辺には大型ホテルがなく、韓国勢は木更津(千葉県)市内のオフィシャルホテルから、関係者用のバスで1時間半ほどかけてコースに通うが、ヨンハンがつてを頼って予約した近隣のコースロッジはレンタカーで30分ほど。
「ヨンハン、運転できるの・・・?!」と、驚くスタッフに、まん丸目を剥き「できます! 僕をいくつと思ってます!?」。
はい、もう31歳でした・・・。
とにもかくにも、この日のヨンハンのティオフ時刻は朝6時40分。
順延時の競技再開は除くとして、「6時台にスタートしたなんて、僕初めてですよ!」と、この日は早朝3時50分に目覚まし時計を鳴らしたが、韓国勢を乗せたオフィシャルバスがホテルを出たのはヨンハンの起床時よりも早い3時30分だった。
時短通勤も、好プレーの要。
今大会で、2016年の「SMBCシンガポールオープン」以来となる通算2勝目なら、母国ツアーのシード権も戻るが「いまの僕の居場所は日本。日本でまた勝てるように頑張ります!」と、きょうもえくぼを作った。