20日に本戦開幕を控えてすでに戦いは始まっていた。
18日火曜日に行われた前哨戦は、多くの作陶家が窯を置く地元、茨城県・石岡市にちなんで陶芸対決。
世紀の傑作を生み出すのは欧州か、日本か。
日本代表でろくろを回したのは我らがアグリこと、岩﨑亜久竜(いわさき・あぐり)だ。
スペインのラスムス・ホイガードとスコットランドのロバート・マッキンタイヤを相手にいざ、挑戦!
第1回を日本で行う欧州と日本の初共催を記念して、特に欧州勢に日本の伝統工芸を体験してもらおうと企画されたプレイベントだったが、岩﨑にとっても作陶は初体験。
最初は、指導にあたってくださった地元陶芸家の志村義明先生に見よう見まねも、次第に日本人の血が騒ぐ。
器用な手つきで粘土を形成し、あっという間に完成させた。
「本当は壺を作ろうと思っていたけど茶碗みたいになっちゃった」と、苦笑しながら「ゴハンがすごい好きなので」と、結果オーライ。
底に「あぐり」と名前を刻み、「シンプルあぐりどんぶり」と銘々した。
3人で互いの作品をしげしげ見比べ、さあ、どっちが勝つか・・・・・・?!
「・・・ユーだね」と、満場一致でアグリの勝利。
「牛丼を盛りたい!」と、すっかりお気に入りで「吉野家に持ち込みたい。SDGsです!」などと、焼き上がりを楽しみにしていた。
昨季日本ツアーの賞金ランク3位で、欧州ツアーの出場資格を得て、今年から転戦。
2月から結果を求めて飛び回り、中東→シンガポール→インド→ケニアと4試合に出場。
予選通過は2回で、どちらも60位台に終わった。
今大会は、勝者に両ツアーのシード権が得られる希少な機会に「頑張りたい」と気合いが入る。
「欧州ツアーが日本で開催される初めての機会。このような試合を開催して頂いたスポンサーさんと、JGTOの方に本当に感謝しています」と厚く礼を述べて「優勝したい」。
本戦も譲れない。