最終日は3バーディ1ボギーの「70」。
伸ばし切れず、といっても清水の通算22アンダーは、大会レコードタイ記録だ。
それでもまだ、現在の賞金1位は上を行った。
今の平田の勢いは言うまでもなく、「自分も25アンダーくらいいけばいいなと思ってやっていたんですけど、シンプルに自分がそこに届かなかったっていうのが悔しいです」と敗戦の弁を述べた。
序盤はまだ互角に見えたが、潮目が変わったのは7番だ。
パー5の第3打は「クラブも間違えてないですし、何が起きたのか」と、グリーンを大きく越す原因不明の大オーバーでスコアを伸ばせず、「もやもやしていた」という次の8番パー3ではティショットを右に外した。
ボギーで並ぶと、それまで静かだった平田は前半最後の9番から4連続バーディを記録。
あっという間に追う立場となり「憲聖(けんせい)の流れになっちゃってる」と、自覚せざるをえなかった。
それでも、ティショットを右のバンカーに入れて、思わず大きな声が出た難しい14番のパー3を、パーで踏みとどまることもできたし、16番、17番とバーディチャンスを作ることもできた。
「自分も流れを作れたところはあったと思うが、課題としてきたところで、それをつかめなかった」。
やはり平田と最終日の最終組で回った5月の「関西オープン」も、単独首位から出て、最後は4差で幡地に負けた。
「関西オープンと同じような最終日をやってしまったなと。ショットのミスだったり、あまり成長していなかったな、という感じがあります」と、自分を断じた。