プロの試合で自身初の予選通過を果たした昨年大会は、通算4アンダーの49位タイ。
「レベルアップはできていると思いますが、きょうの結果は思うようなものではなかった」と、丸尾さん。
ツアー開催コースで唯一のコウライグリーンに手こずり、5番で3パットするなど、スコアが伸ばせなかった。
「2桁アンダーにしたかった」と、通算6アンダーの29位タイには、不満そう。
ただ、予選ラウンドを高校先輩の香妻とラウンドし、アマとして唯一、決勝ラウンドに進出できたことは大きな収穫だったようで、「プレー中は、顧問の先生の話などで盛り上がりました。香妻さんが優勝されたことは、僕もとても嬉しいです」と、喜んだ。
今年最終学年の丸尾さんは、このあと、ツアー出場権をかけたQT受験を予定しており、順調に勝ち上がれば、来季にもプロの舞台へ。
理想は、ABEMAツアー3勝⇒レギュラーツアー昇格⇒欧州・DPワールドツアー…と勝ち進み、今年ついにPGAツアーの昇格を決めた久常涼(ひさつね・りょう)が示した“出世ルート”という。
「あんな一気にいけたらいい。僕も頑張りたい」。
今大会は、顕著な成績をおさめたジュニアを大会に招待する「ジュニア育成プロジェクト」の一環で、3年連続3度目の出場を果たしており、優勝した高校先輩の香妻や久常も、同プロジェクトの出身者。
ここ芥屋(けや)から続々と、次のスターが育っている。