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ANAオープンゴルフトーナメント 2024

忘れられない8年前、3年前にはV逸「大会に育ててもらった」木下稜介と輪厚の思い出

3年前に輪厚で取り逃がした優勝を獲りに来た。
木下稜介(きのした・りょうすけ)が、2日目に6アンダーの「66」をマーク。
通算11アンダーまで伸ばして、首位と1差の2位タイに浮上した。




この日の7バーディ(1ボギー)は、ほぼ「アイアンショットで獲ったもの」と、3番では9アイアンでピンにくっつけ、5番は手前から巧みに寄せ、8番では5アイアンで絡めるなど、いずれも1メートル以内のバーディだった。

今年は、5月のミズノオープンで通算3勝目を挙げ、7月にはその資格で3年ぶり2度目の全英オープンに臨んだが、予選敗退していた。

「ショットに安定感や、再現性がなかったので。何かを変えないといけない」との決意から、シーズン途中ではあったが今夏、スイング改造にトライした。

デビュー時に指導を受けていたという先輩プロの白佳和(はく・よしかず)にもわざわざツアー会場まで来てもらい、ドローからストレートボールへの持ち球変更に取り組んだ。

「白さんはとても繊細な方なので。成績が出なければ、俺のせいだ、と」。
気を揉ませないためにも急がれた結果報告。

「今は、自信を持ってピンを狙っていける」と、恩人もひとまず安堵の予選ラウンドになった。

初日も「67」の好発進だったが、同組の小木曽喬(おぎそ・たかし)の「63」に紛れてしまい、「昨日はグータッチしてくれへんかったやん…」と、なじみのスタッフにスネていた。
2日目の“逆転”首位獲りでにらむのはこだわりの輪厚初制覇だ。

忘れられない8年前。
月曜日の本戦予選会「マンデートーナメント」で出場資格を得た2016年大会で、最終日に池田勇太と石川遼とプレー。

自分は伸ばせず11位に終わったが、池田は2位で石川は3位。
「あの経験が今も生きている。この大会に育ててもらったと思っている」と21年大会では最終日最終日も経験したが、3位に終わった。

毎年、道入りする際に、機内の前年度プレイバック放送を見て、気持ちを高めてくるのが恒例となっており、「常に勝ちたいと思いながら来る試合。50回大会に出場できることを光栄に思いますし、まして記念大会で優勝できるのは特別なこと」。
来年の機内放送でも主役になれる。

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