ツアーは通算30勝、永久シード選手の倉本昌弘は、開幕前日のプロアマ戦後にすぐ、翌月6月に控えた選手会総会の打ち合わせをしていた。
今年3月に、JGTOの副会長に就任したばかりだ。
「まだまだ手探りで、調べなきゃいけないことばっかりです。引継ぎもしていかなくちゃいけないし、まだ半分もできていない状況です」と、改革に奔走しながら、今年も記録に挑む。
昨年の今大会で、故・杉原輝雄氏の68歳と311日に次ぐ史上2番目の年長記録となる67歳と217日で予選を突破。
「今年もできれば予選通過がしたいな」と、本業でも意欲的だ。
今年の開催コースの名神八日市カントリー倶楽部は、82年の「日本プロ」でアマプロ通算6勝目を飾ったコース。
同倶楽部は27ホールを擁し、当時とは使用ホールは違うし「もう何年も前のこと。全部覚えているわけじゃないですし」と、笑うがゲンの良いコースに違いない。
主戦場のシニアツアーでは、先月の「ノジマチャンピオンカップ箱根」ですでに今季初戦を済ませており、「プレーの状態は悪くない」と、手ごたえは得ている。
「レギュラーツアーのコースは距離がありますけど、なんとかギャラリーのみなさんに4日間プレーをお見せできれば」。
JGTO副会長が何よりのファンサービスで魅せる。