ツアー唯一のポイント制競技「For The Players By The Players」の4位で、今週の出場リストに入った新村駿(にいむら・しゅん)が、明けてすぐに好ダッシュを切った。
初日はインの第2組で出て、まだ風のなかった前半ハーフで快走した。
スタートの10番で、入れる気のなかった7メートルがカップに沈むと「流れいいぞ!」と、11番でも連続バーディ。
15番でまた6~7メートルを決め、ワンオン狙いの16番ではすぐ手前左のバンカーからの2打目がカップインした。
1イーグルと、前半最後18番もしっかり沈める4バーディの「30」で後半ターン。
「持ち味の飛距離で攻めて攻めて攻めて…」と、一時は7アンダーまで伸ばす勢いを見せた。
だが「一気に風が来た」と、急に強く吹き始めた予測不能の舞い風に、後半の5番と7番でボギーを叩くと、飛距離計測ホールの9番では右OBでダブルボギー。
初日のドライビングディスタンスの記録が325.37ヤードの17番のみとなってしまったのは残念だったが、4アンダーの滑り出しは結果的には上々だった。。
ともに首位で並んだ日大先輩の清水大成(しみず・たいせい)も、「先週もよくて、初日もいいので力をつけてきている」と、頼もしく見ていた。
22年の12月にプロ転向したが、腰のケガのためにファイナルQTを棄権し、初年度は2試合しか出場できず、これが4戦目(アマでは1試合)。
昨年の賞金レースをけん引した同学年の中島、蝉川、平田らに遅れを取るが、「僕は小学1年も中学1年も高校1年も大学1年の時も悪かったので。プロ1年目も僕のいつものルーティンだと切り替えて…。今年は2年目だから大丈夫!」。
とにかく明るい新村は、「出場資格がないので、来週のミズノオープンにつなぐことが今週の目標。さらに3位に入ると全英オープンらしいので! そういうサクセスストーリーを描いている」と、屈託ない。
夢もユニークで、「タイガー・ウッズが選手でいるうちに、PGAツアーで一緒にプレーすること。早くしないと!」。
こっから一気に加速しないと!