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バンテリン東海クラシック 2024

石川遼に導かれてプロになった。小西貴紀が生き残りにかける

三好で生き残りに賭けている。
シード2季目の小西貴紀(こにし・たかのり)が難攻不落で6バーディ、1ボギーの「66」。

「きょうはショットもパットもよかった」と、スタートの10番から2メートルのチャンスを立て続けに沈めて弾みをつけ、2差3位の好発進に成功。

「クラブハウスリーダーですね」と、上がった時点の最上位を喜んでいた 




シード2季目の今季は、3月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」を59位で滑り出したがその後、出ても出ても決勝に進めない。
「ショットも、パットもバラバラでした」と、9月の「フジサンケイクラシック」まで11試合連続で予選敗退。

「かなりつらかった」と、精神面のダメージも大きかったが、「テーマはリズムよく振り切ること。頑張ればいつかいいことがある」と毎日、クローズ時間ギリギリまで練習場に居座り、修正を重ねる日々。

コーチとの二人三脚も奏功し、兆しが見えだしたのはやっと今月。
「ANAオープン」でやっと今季2戦目の予選通過を果たすと、「パナソニックオープン」で2戦連続の決勝へ。
「この努力が実ればいいな」と、秋の収穫を心待ちにする。

9歳からゴルフを始めたが、中学進学後にいったんクラブを置いた。

しばらく遠ざかっていた小西を再び、引き戻したのが2007年の「マンシングウェアオープンKSBカップ」で15歳の最年少Vを達成した同学年の石川遼だ。

小学時代にジュニアの試合で優勝を競ったことがあり、すぐに「遼だ!」と、気が付いた。

連日、テレビをにぎわす石川の活躍に、小西のゴルフ熱も再燃。
「自分も遼みたいにゴルフで生計を立てる」と、千葉県下のゴルフ場に入社。3年かけて、20歳(12年)でプロテストに合格した。

この日は、いつもよりおとなしめだったが、昨年から着用する「ラウドマウス」のウェアは毎週、迫力満点。
「面白いかな」と、先週はキャップとシャツの柄を合わせた奇抜なコーディネイトは「気持ちも上がります」と、良いスパイスになっている。

現在賞金ランクは94位と、22年から続ける賞金シードの保持にはまだ遠いが、「いま目指しているテーマをやりぬくこと。結果は気になりますけど気にしないでやっていかなければいけない」。
忍の一字で三好を行く。

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