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三井住友VISA太平洋マスターズ 2024

独特の世界観を持つ、小西貴紀が3位タイで決勝へ

同学年の石川遼の、2007年の最年少アマVをテレビで見てプロを目指した。
プロ12年目の小西貴紀(こにし・たかのり)が、2日通算5アンダーをマーク。
3位タイと好位置で、決勝ラウンドに進出した。



前半最後の18番から4連続バーディで浮上した。
一時通算8アンダーまで伸ばしたが、「コースレコード狙ってみようかな」と、色気を出した6番から3連続ボギー。

崩してしまったのは痛かったが「狙った結果。そつなくラウンドできたと思う」と、めげなかった。

ウェア契約を結ぶラウドマウスのコーディネイトは、どこにいてもよく目立つ。

練習方法や、プレースタイルも個性的で、たとえばパットの前に最初、あらぬ方向で素振りしてからカップに向かい、改めて構えなおして打つのは、自身が心地よく感じる下り傾斜を選んでアドレスを取ることで、「入りそう」というイメージが高まるからだそうだ。
異色のルーティンは、選手仲間も興味津々で、よく質問を受けるそうだが、「なんでかは分からないけれど。一度やってみたらそこからフィーリングが良くなったので」と、回答。
実際に、取り入れ出した9月の「ANAオープン」で5月の「中日クラウンズ」から続いていた11試合連続の予選敗退がピタリとやんだ。

以後はコンスタントに決勝進出を続けており、現在賞金ランキングは79位(592万700円)。
22年から続ける賞金シード(上位65人)の保持に懸命だ。

10年前、姉妹コースの「太平洋クラブ成田コース(千葉県成田市)」に3年ほど所属した経歴を持ち、「良い位置にいますし今週、決めたいな、と。ぜひ勝ちたいと思います」。
ご恩返しの初Vもにらんでいる。

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