Tournament article

ディライトワークス JGTO ファイナル 2024

ABEMAツアーが成長させてくれた!出利葉太一郎が感謝の気持ちを胸にプロ初優勝を狙う!

アマチュア時代からABEMAツアーに出場し、注目組でプレーさせてもらってきたことが、自分にとって大きな財産になっていると、これまでの思いを語る出利葉太一郎。

この日は最終ホールとなった9番パー5で、完璧なイーグル奪取で締めた。

首位と2打差の6アンダーの5位タイからスタートし、前半の9ホールは1バーディのみに止まった。1日を振り返ると「我慢した」という印象になるが、その我慢が終盤の1イーグル、2バーディに繋がったと言える。

 

実質のルーキーイヤーとなる今年はABEMAツアーではトップ10フィニッシュが1回と物足りない結果となっているが、その要因としてはプロとしての生活リズムに慣れることの大変さがあった。もちろん、コースにしても移動にしても食事管理にしても初めてのことだらけで、そこに慣れる時間は必要だが、同世代の杉浦悠太だったり、岡田晃平だったり、下家秀琉だったりが頑張っている姿を目の当たりにすることで、焦りではないだろうが悠長にしてはいられない思いもあったに違いない。

そんな出利葉に、夏場を過ぎるあたりから徐々に「らしい」ゴルフが蘇ってきた。

出利葉自身も、段々とターゲットにボールが集まるようになってきたと話しているが、技術だけではない、目には見えない部分の意識がターゲットにフォーカスされるようになってきたことを意味する。

 

シーズンを通して戦うことで、もちろん疲れもあるだろうが、自分らしいゴルフができているせいか、出利葉の表情は明るい。

「アマチュア時代から常に注目組でプレーさせてもらい、カメラ慣れと言えば失礼ですけど、常にカメラがある状態でプレーできるのは、このフィールドでも限られた人数なので、それで成長できたことは間違いないので本当にABEMAさんには感謝しています。明日は、視聴者の方も、地元の福岡もそうですし、多くの人の思いを胸に1ショット1ショットプレーできたらと思います」。

自身の成長を証明し、そして恩返しの思いを込めて明日は逆転でのプロ初優勝を狙う。


関連記事