Tournament article

For The Players By The Players 2024

今季初メンバー入り・吉本翔雄をご紹介します

「翔雄」と書いて「しょうた」と読みます。

吉本22年の11月にプロ転向し、昨年のABEMAツアーの賞金21位で初メンバー入りを果たした23歳で、レギュラーツアーは昨年の「日本オープン」と、今年の「東建ホームメイトカップ」と、初出場の本大会でやっと3試合目。


 

「ボギー(マイナス1点)をとっても、バーディが2点なのでまだ余力がある」と初体験のポイント試合を楽しみ、通算18点で上がってきたら、ゴルフよりもはるかにしびれる時間が待っていた。

 

生中継のABEMAブースに呼ばれてそわそわと挙動不審。

田島創志や小林正則や佐藤信人ら、ベテランの解説陣との談話が始まったら音声ミュートを解除してね、とディレクターさんから言われていたのに、いざ本番では極度の緊張でおろおろ。

けっきょく解説陣に操作をしてもらった。

 

「すごいところから、汗が出てきました」と、本番終了後も耳の後ろ当たりをしきりに拭き拭き。

初々しかった。

 

所属先「三輝」の中道高司・社長のご縁で、関西のトップアマで、近畿大学ゴルフ部の井関剛義・監督とラウンドさせてもらったのは開催の2日前だ。

「構えたときの体重位置をつま先気味に」とのワンポイントアドバイスをもらって一気に開眼した。

「ショットも、アプローチも、パットも。僕にとってはすべてにおいてすごくよかった」と、今週の好プレーにつながっている。


先週のABEMAツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI(ジャパンプレイヤーズチャンピオンシップイン福井)」で今年は、最終日に人生初のホールインワンを達成したが、昨年は8位タイと好位置で迎えた2日目の朝に寝坊で失格している。

 

花粉症薬の服用による熟睡に加えてアラームを設定していたスマホの充電切れと、悪いことが重なった。ふと目覚めたときはすでにスタート予定時刻の5分前だった。慌ててスマホに充電ケーブルを刺した瞬間、JGTOスタッフからの電話が鳴り、「終わった、と…」。

 

その瞬間に、よぎったのも中道社長のお顔。

「社会人としてもありえない。申し訳ありません、と」。

叱責を恐れながら報告すると、まずは関係各所にしっかり詫びて回れと諭された。


成功も失敗も、いつも大きな心で包んでくれる。

2日目の急浮上もきっと大喜びしていただける。


※本大会の競技方法はツアーで唯一のステーブルフォード(ポイントターニー)です
<ポイント配分>
・バーディ=2点
・イーグル=5点
・アルバトロス=8点
・パー=0点
・ボギー=1減点
・ダブルボギー以上=3減点