欧州・DPワールドツアーとジャパンゴルフツアー共催の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!(英表記:ISPS HANDA CHAMPIONSHIP)」は4月25日ー28日に開催される。
共催大会としては2回目となる今年は、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースに会場を移して行われる。
開催にあたり、1月24日に報道陣に向けて同コースのお披露目と、事前の記者発表会が実施され、大会主催の半田晴久・会長を囲んでJGTO会長の青木功と欧州・DPワールドツアーのトーナメントディレクターのダレル・オホーラ氏が出席した。
また、堀川未来夢や鍋谷太一、塩見好輝、松本将汰、田中章太郎、藤本佳則ら、ISPSの契約プロも駆けつけ、大会への思いや意気込みを述べた。
史上初共催、また欧州ツアーの日本初開催の舞台となった昨年の茨城県・PGM石岡ゴルフ倶楽部もまた、迎え撃つ日本勢にとっては、慣れ親しんだコースのはずだった。
しかし、いざふたを開けてみれば、「今までに見たこともないようなピンポジションでした」と、この日の会見でも堀川が述懐したように、欧州ツアー主導のセッティングは、まるで未知の世界で、トップ10に食い込んだのもベテランの岩田寛(4位タイ)の1人だけ。
あとは、中島啓太と金谷拓実が12位タイにつけるので精一杯という結果に。
45位に終わった堀川は、「凄く苦しんだんですけど、そのおかげで自分たちはまだまだ足りないなと感じることができましたし、そういったトーナメントが1年に1回あることによって、自分たちのレベルを確かめることができました」と昨年の成果を語り、「今年もまた共同開催していただけることによって、どれくらい成長できたか確認することができますし、そういった機会を頂けることは素晴らしく、ありがたいこと。ありがとうございます」と、希有な機会に改めて感謝を述べた。
今年の会場となる太平洋クラブ御殿場コースもまた毎年11月に「三井住友VISA太平洋マスターズ」が行われるなど、日本勢の誰にとっても思い入れの強い“ホームコース”である。
2018年には、世界に名だたる設計家リース・ジョーンズ氏と、松山英樹による監修のもと、全面改修もされており、世界に通用するフィールドとして申し分ないだけでなく、世界に誇る霊峰・富士山を見上げる絶景が、VS欧州との一戦をいっそうドラマチックに演出してくれる。
「僕にとっては、学生時代からお世話になっているコースでもあります」と思いを語る堀川。
「自分はもちろん、今年はぜひ日本人選手が優勝して、通用するんだというところを見せたい、という気持ちがあります」と、今から雪辱に燃えている。
昨年11月のカシオワールドオープンで悲願の1勝を飾った鍋谷もまた、「このコースが大好きで、ここに来るだけでいつも凄く興奮します」と、4月の開催を待ち望む。
「ショットも、パットも、すべての面でレベルの高さを必要とされるコースなので。今年は大会に合わせて早めに状態を上げていかないと」とすでに準備に余念がない。
先週は、アジアンツアー最終予選会を21位で突破した。海外志向も高く「大会でもぜひチャンスを掴みたい」と、やる気を語った。
この日の会見では、メジャー4勝を誇るアーニー・エルスをはじめ、R・カブレラベリョや、欧州ツアー3勝の C・ベザイデンハウトといったスター選手たちの出場も発表された。
今年も、日本ツアーの賞金ランキング上位3人には欧州・DPワールドツアーの出場資格が付与され、今週の「ラアス・アルハイマ選手権」で初戦を迎える中島啓太も、日本開催の本大会への出場を楽しみにしており、賞金王の活躍も期待される。
JGTO会長の青木は、「今年もまた『ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!』が共同開催されることを本当に嬉しく思います」と、半田会長はじめ開催コースや、すべての関係者のみなさまに謝意を述べ、「本大会の開催は、JGTOと私にとっても悲願であり、日本と、欧州ツアーの選手が同じフィールドで闘うことによって技術的にも精神的にも大きな影響を受けると思います。大会を通じて多くを学んでもらいたい」と、選手たちにも改めて奮起を促した。
なお、本大会の早割一般入場券(2000円)と、1番と10番ティーイングエリア及び18番グリーン最前列で観戦できる「The Front Row チケット(キャップ付き、5500円)」が発売中です。
開催の詳細やチケットのご購入は大会ホームページをご覧ください。