この日の植木祥多は１イーグル、５バーディ、１ボギーの66。通算９アンダーで５位タイにつけた。

今シーズンはレギュラーツアーを主戦場に、出場できるタイミングでABEMAツアーに参戦していた植木。来週の日本オープンに出場することができれば、レギュラーツアーで戦い続けることも選択肢の一つだったが、それは叶わなかった。

「先週まではゴルフの調子はあまり良くなかったんですが、今週はショットがいい感じになってきました」。

先週も植木はABEMAツアーのエリートグリップチャレンジに出場していた。コースがゴールデンバレーゴルフ倶楽部ということもあり、細心の注意を払いながらティショットをしていたのに対して、今週は逆に広く感じるようで気持ち良く振れていると言う。何かを意識するうちに振れなくなり、知らず知らずに調子を落とすことはプロでもよく聞く話だ。ただ、逆に気持ち良く振れるコースで振っているうちに、特に何かを直したわけでもないのに調子が上がることもある。メンタル的な問題と言ってしまえばそれまでだが、気持ち良く振れることこそ、どんなレッスンよりも効果があるのかもしれない。

植木にとっては自分のスイングを取り戻すのにロイヤルメドウゴルフ倶楽部は最適な舞台なのかもしれない。

植木のABEMAツアーの賞金ランキングは現在30位。来シーズンの優先出場順位の一つの目安となる20位に入るには、まずは優勝を目指す必要がある。攻めるしかない植木の、攻撃的な最終日のゴルフに注目したい。

• 植木 祥多