Tournament article
東建コーポレーションカップ 1999
尾崎智春コメント
3月10日水曜日・プロアマトーナメント日小雨のぱらつく中。
尾崎智春は、ちょうど、父の将司がプロアマトーナメントをスタートしたころに、練習ラウンドを終えて、クラブハウスへ戻ってきた。
肌寒さにまだ体が慣れず、少し、右わき腹を痛めたようで、そこを、ときおりおさえながらの会見となった。
★尾崎智春コメント★
「飛距離が思ったより出ないんです。
寒くて、まだ、体のキレがダメですね。
あと20ヤードは飛ばしたいんですけど・・。
会場の雰囲気にも、まだまだ馴染めないです。やっぱり、上位シード選手くらいにならないと雰囲気に慣れることはありえないと思う・・・。
ボクは半人前以下なんで、やっぱり遠慮しちゃいますよ。態度やコメントは控えめに・・・って。
でも、ゴルフは思いきりよくいいイメージばかり考えていきたいですよ。
このコースは、ロング2ホールとも、いいショットできれば、2つで乗せられそうなんで、とにかく、きっちり、バーディ獲って、ミドルでも、きっちり獲って、ショートでは、ピンに向かって、きっちり打てるように・・・まだまだ、課題はいっぱいありますけれども。
目標は、4日間通してアンダーパー。
1日には、4バーディ以上獲りたいです。まあ・・・実際にプレーする前は、いくらでもいいこと言えますからね。夢が膨らむこともあれば、落ちることもあるし・・・。それでも、やっぱりプロテストに挑むときと、気持ちはまったく違います。テストのときにボギーをうってしまったら、ダメージが大きいでしょう?獲り返そうと思っても、気持ちが攻めてないから、バーディもなかなか獲れないし・・・どんどんつらくなる。ツアー会場だと、1個くらいボギー出してもいいから、それ以上のバーディを獲ればいいんだって思える感じがします。・・・とにかく、チャンスがあるときに、それを生かせるよう頑張るだけですよね」
スタートの10番でいきなり第1打を隣りの11番ホールへ。
球を追って斜面をかけおりたとき、ちょうど父・ジャンボが通りかかった。「恥ずかしいとこ、見られてしまいました。オヤジは『何だ何だ』って感じでこっちを見てて、視線が合ってしまった。あわててそらしましたけど・・・・」
今大会のモットーは、「思いきりよくいく」だったが、ホールアウト後に、ひとつ、後悔が残った。
「1番ホールの第2打で、5番アイアンを握ってしまったんです。あれはスプーンでよかった。消極的になってしまったんです。それ以後はまったくバーディチャンス、来なくなりましたからね。あれが、きょうの反省点です」
17番で、ツアー初バーデイ(インスタート)を奪取。
「嬉しかったですよ〜、初ですからね、思わずガッツポーズも出ちゃいました。次の18番でも、長い15メートルのバーディパットが獲れました。
2つ来て、追い風が出たときに、(ターン後の)1番で・・・くやしいです・・・」
この日は、2バーディ1ボギーのイーブンパーでホールアウト。
「もう2つほしかった。赤字で終りたかった(アンダーパー)で終りたかったですね。
そのためにはいいショットしていかなきゃ獲れないですもんね。
1日に最高4つは欲しい。で、最低4つ・・・気持ちばっかり先にいかないようにね。
あまり大きなことも、言っちゃいけません。大きいことが言えるのは優勝してから、・・ですよね?」
プロツアー、デビュー戦の感想は・・・
「とても楽しくプレーできました。
プレー中の緊張はなかったですよ。でも、自分のプレーの内容をまったく覚えてないな・・・。ピンだけに向かって、集中してましたから。
くしくもジャンボ尾崎と同じ47位グループ。
「え?そうなの、おやじもイーブンなの?じゃ、「なんだイーブンか」って言えるんだ(笑)。・・・でも、オヤジの場合は、明日から(が勝負)ですからね。
そういうオヤジの偉大さも、(自分もプロツアーで戦っていくうちに)徐々に、感じてくるんでしょうね」