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アジアンツアー日本大会 キリンオープンゴルフ選手権競技 1999
大会ディレクター・山中博史さんの「大会みどころ」
当コースの特徴は、前年度開催コースの同倶楽部東・コースに比べて距離が短い分、グリーン回りの難度が高められているところにあります。
ショートゲームの成否が、勝敗のゆくえを大きく左右するといえるでしょう。
また、コースの真中を横切る2500坪の池は、さらにプレーヤーに大きなプレッシャーを与えてくることなるでしょう。
今年は2年前の開催時から、2ホールで改良を加えました。
まず6番パー3ホール。
211ヤードから43ヤード短縮し、168ヤードにヤーデージを変更しました。
このホールはこれまで、選手たちはだいたいロングアイアンで攻める距離だったのですが、グリーンが小さく砲台であるため、たとえナイスショットしても球が止まりにくい状況でした。
しかし、距離を縮めたことによって、ミドルアイアンの技術に優れた者ほどよりダイレクトにピンを攻められる、という、エキサイティングな展開が期待できるようになったはずです。大会4日間は、ピンの位置にバリエーションを持たせて、プレーヤーの挑戦意欲をいっそうかきたてたい、と思います。
もうひとつの改良ホールは、14番。
これまで508ヤードあったパー5ホールを、今年はフロントティを使用することで34ヤード縮め、474ヤードの距離の長いパー4ホールに変えることで難易度をアップさせました。
これによって、選手らの、メリハリのついたゲーム運びが引き出せそうな気がします。
フェアウェーのコンディションは、昨年の秋の長雨の影響で、芝が根腐れを起こした箇所もあったりと、残念ながら最高とは言えませんが、グリーンの仕上がりはバツグン。その鋭い速さに、いまから選手の悲鳴が聞こえてきそうですね。
今大会は、アジア5カ国を回り6試合(98年ー99年)行われる各アジアンツアーの優勝者に加え、これまでの選手推薦枠を広げてアジア各国ゴルフ協会から有望なプロ選手2人、アマ選手1人が出場。
19カ国132人の選手が、アジアNO.1を競い、熱戦を繰り広げます。
中でも、私が注目している選手は、昨年の韓国オープン(9月17日ー20日)で勝ったキム・デサブ君。
キム君は、なんと若干17歳の高校生アマチュアながら、プロツアーで優勝し、韓国内にセンセーショナルを巻き起こしました。
いったい、今大会では、どんな風に大暴れしてくれることか、私もひそかにワクワクしているのですが・・・。
そのほか、会場内では、さまざまな国際色豊かな催しを開催して、試合観戦以外でもみなさまに楽しんでいただけるよう工夫を凝らしました。
ぜひ、会場に足を運んでいただき、『アジアンツアー・キリンオープン』の空気を満喫していただけたら、と思っております」