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東建コーポレーションカップ 2000

「ようやくこの場所に辿りついた!」/ルーキー・井殿康和、ツアーデビューの心境を語る

 昨年のファイナルクォリファイングトーナメントで33位に入り、今季ツアーの約半数の大会出場権を得ているルーキー・井殿康和には、近畿大学ゴルフ部時代の同期に桧垣繁正がいる。
「今週、桧垣には会場で会ったけど、ちゃんと覚えていてくれて(笑)よかった〜って感じ。向こうから『おぉ元気か!』って声をかけてくれました。ほかにも、大学は違ったけど、学生時代に試合でしょっちゅう一緒になった、ヨコシン(横田真一)や横尾要君なんかにも会えて、『ああ、やっとみんなと一緒の舞台に立てるところまで来たんだ、ようやく辿りついたんだ!』っていう実感がこみあげてきました」

 これまで、PGAの資格認定プロテストに6回挑戦してきたが、すべて失敗。昨年から導入された、ツアー出場権を争うクオリファイングトーナメントで勝ちあがり、出場権を獲得した。それだけに、「やっと仲間に追いついたんだ」という感慨は大きい。

 今大会が、日本ツアーデビューになるが、プレッシャーはないという。「もうこの場所にいれることだけで嬉しくて。だって、すごい選手がいっぱい目の前にいて、しかも僕も、その人達と一緒の場所に立ってるんですよ。そういう喜びでいっぱいでプレッシャーなんか、かかってるヒマありません」

 今オフは、ダビドフツアーAPGAのクオリファイスクールに挑戦。13位に入り、アジアでも活躍の場を確保している。「フィリピンオープンと、ミャンマーオープンに挑戦しましたが、そのとき、お腹をこわしちゃって…(予選落ち)。でも、健康体ならそこそこやれるような感触は掴みましたよ」と目を輝かせる。

 「今週は、フェアウェーが広いから、僕向きだと思います。飛距離には、めちゃ自信がある。ガ〜ンと飛ばして、パット勝負でいきたい」

 夢は「ファンにも、仲間にも、好かれる選手になること」。ルーキー、井殿の今後の活躍が楽しみになってきた。

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