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宇部興産オープン 2000
谷口徹が、単独2位浮上
でもそれはトップシークレットだよ」
目下賞金ランキングトップを行く佐藤信人を400万円差で追う谷口徹が、バックウェルと同じ12番パー5でダブルボギーを叩きながらも5つスコアを伸ばし、2位に踊り出た。
初日は17位と少々出遅れたが、「そういうときは必ず次の日がいいと信じている」との言葉どおり、67のベストスコアをマーク。
「1試合、1試合、コースも体調も違うので、先週勝ったからといって浮かれていられない。賞金王も意識していない」と谷口。
この日は、帯同トレーナーの秋山武雄氏のアドバイスで、アドレスで意識する場所を変えて、どっしりと構えられるようになったのが、好スコアにつながったと話す。
ただし、具体的に、“アドレスで意識する場所”をどこからどこへ変えたのかは「トップシークレット」と、谷口はワケありの笑みを浮かべていた。
「自分の気持ちが裏目に出たミスが1つあったが、それを除けば今日はいいプレーだった。これが最終日だったらショックだけど、2日目だから…。
昨日よりも今日、と上り調子で来ていて、いい形で決勝ラウンドを迎えられる。
昨日は風のきつい中でスリークォーターとかのスイングをしていたら、インパクトが重い感じがしてうまくボールに当てられなかった。
今日はトレーナーと相談して、体のある部分に意識を集中するようにしたら、どっしり構えられて風に負けない曲がらないボールが打てた。
ただ12番は軽率でしたね。アプローチでボールが浮いていたので、アッパー気味に打とうとしたら下を潜って空振りをしてしまったんで…。
風むきがわかれば恐くはないけど、4番のパー3のように危ないホールでは、逃げるのではなく、避けて2パットのパーでもいいと考え、それが今日はいいゴルフにつながりました。設計者の意図にはまるのもシャクなので、それを逆に利用する感じでね(笑顔)。
僕は初日が悪くて、2日目、3日目がよくなることが多いんですが今週もパターン通りになっていると思う。
昨日は悪かったけど、そういうときは、必ず2日目にいいって信じていますからね」