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PGAフィランスロピー 2000
小山和顕・競技運営ディレクターの大会みどころ
パー3ならティショットの、パー4ならセカンドの、パー5ならサードショットの落としどころを間違えると、3パットのボギーも覚悟しなければなりません。ただ『乗せるだけ』では通用しないのです。
選手たちはその日のホールロケーションを見ながら、バーディもしくはパーが、必ず取れるポジションはどこか、また逆に絶対にボギーを打たずに済む箇所はどこかという点を、十分に考慮しながらのプレーが強いられる。どのホールも難グリーンですから、お客さまには全ホールがみどころといえると思います。今週は、グリーン上の戦いが大きなウェイトを占めるでしょう。
お客さまはグリーンオンしたときの、選手の表情をしっかりとご覧下さい。
そんな難易度の高いグリーンですので、はたから見ている分にはナイスオンに見えても、選手たちは、『バーディ、パーは望めない箇所に乗ってしまった』と、がっかりしているかもしれません。そういった意味で今週は、お客さまのほうで、拍手のしどころにも見極めが必要といえるかもしれませんね(笑)。
この大会はもうみなさまご存知のように、ゴルフを通じた社会貢献を第一のテーマとしてあげています。また、ボランティアの方々のたくさんのご協力などに支えられ、成り立っています。我々運営側も、選手たちと一丸となって微力ながらこのテーマにできるだけ添えるよう尽力してまいりたいと思っております。4日間、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
★ 小山和顕プロフィール
昭和38年8月15日生まれの36歳。11歳のとき、父に連れられて練習場に行って以来、ゴルフの魅力に取りつかれた。
大学卒業後は、インストラクターとして活動するかたわら、ツアープレーヤーを夢見て練習に励んだが、当機構がたちあがったとき、「ツアーを裏側から支える存在になりたい」と競技委員に志願。99年の1年間、修行を積んで2000年の今年から競技運営ディレクターに抜擢された。
「ゴルフは心の格闘技。この素晴らしいスポーツをもっともっと広めていきたい」と、コースを飛びまわる日々を送っている。