Tournament article
ダイドードリンコ静岡オープン 2000
中嶋常幸・雅生親子が2日目以降も楽しみな位置につけてきた
1アンダー25位タイにつけ、2オーバー、59位タイの息子・雅生君に1歩先行く発進となった。
中嶋常幸のはなし
「5番(ボギー)でドライバーショットが曲がって、思わずよだれがタラーっと出てね。『いかん、きっちりフィニッシュ取らないと』と気を取りなおしたら、7番のセカンドあたりから、雰囲気が出てきた。前半は(ボギーが先行し)『オレはこんなゴルフじゃないはず』って思いながらプレーしていた。後半はだんだんいい感じになってきて、ワクワク感も出てきたよ。全部が噛み合っていけば、もっといいところまでいけるんじゃないかという気がする。
しかし、メガネなしのプレーっていうのはいいね〜。きょうみたいな雨風の中は特に、アゲンストのときのショットはメガネかけてると、水がバッと来るけど、そんなのも気にならない。ほんと楽だよ。パットの時間もかからないし、視野も広がったみたい。
雅生は、昨年日本オープンでローアマチュア賞を取ったり、成果は出してはきていると思うけど、とにかく与えられたチャンスを生かして、まだまだいろいろ勉強してもらいたいと思う。最近はあまり一緒に練習したりしないんだ。あのくらいの年頃は、オヤジと一緒は、いやがるもんだしね。彼自身でいろいろつかんで、生かしてほしいんだ」
2オーバー、59位タイスタートの雅生君(写真)は2日目以降に巻き返しをはかる。「一生懸命やったけど、きょうはパットがだめでしたね。予選を通りたいばっかりに、守りのゴルフになってるようです。アマチュアなんだから、もっとガンガンいけばいいのに、4日間プレーしたいって気持ちがつよくて…。考え方を返れば、もう少しいけそうなんですが。精神的なもので、きょうはオーバーを叩いてしまったような気がします。明日以降は、とにかくいいスコアを出したい。
オヤジとは、最近ほとんど一緒に練習しません。今週の練習ラウンドも火曜日の午前中だけ一緒で。ほかはずっと鈴木亨さんとまわっていました。ラウンド中、亨さんにいろいろ教わって、これまで自分がしようとしてきたことは間違ってなかったんだ、と感じることができました。スイング面で、僕はわりと球を右左に打ち分けるほうなんですけど、その分、安定感がない。安定感を出すために、スイングをいろいろ変えてみてるんですが、ひとりでやっていると悩むことも多いんです。でも今回、亨さんに見てもらって、自信が持てた気がします。
オヤジのことは、14番終わった時点で1アンダーにしてるって知りました。やっぱりオヤジのスコアは気になりますね。今年からオヤジは、ミズノとのクラブ契約を解消して、自分の気に入ったクラブをいろいろ使うようになりましたが、そのことで、なんだかすごく自由になれたみたい。それと、視力回復手術を受けてよく見えるようになって、すごく楽しそうです。あんなに楽しそうなオヤジは、今まで見たことない。
明日は、僕ももっといいスコアを目指して、頑張りたいですね」