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サントリーオープン 2000

40歳の真板潔が、ツアー16年目の初V

 最後まで、声援を送ってくれた大観衆の前で、初めての優勝インタビュー。
 「16年目、ですね」と話しをふられると、真板潔は泣いた。
 それでも気丈にしゃべろうとするが、涙で声は裏がえる。
 「ショットが良くなかったもので、こんな内容で勝ってしまったことが、なんだか申し訳なくて…。もしかしたら、逆転されていたかもしれません。今日はほんとうにラッキーでした…」
 最後のほうは、もう、声にならなかった。
 ツアー16年目、40歳を迎えての初優勝。
 涙に暮れる真板を、観衆の拍手がやさしく包んだ。

 「今日は15番あたりから、バタバタしはじめました。
 あれがプレッシャーのせいじゃなかったとは、あの状況では言えません。
 上がったときは、こんなゴルフで勝ってしまっても良いのかなあ…と思いました。
 アップアップの状態でしたからね。
 …18番の涙は、やはりああいうこと(インタビュアーに「16年目の初優勝ですね」)を言われちゃうとやっぱりね…。このサントリーオープンは、ツアーでの初競技で、しかも、シード権を決めるきっかけとなった大会でした。それだけに、非常に感慨深いものもありました。

 また、今年は『思うところ』があったものですから、つい、こみ上げるものがありました。
 4年前にもチャンスがあったから、もっと早くにそう思っていれば、そのときに勝てていたかもしれません。

 今日はショット自体は本当に良くなかったのですが、うまくまとめられるようになったということでしょうか。最後のほうはもうばててしまったという感じでしたが、キャディのジョーさんと『簡単に行こう』と話しながら落ちついてプレーすることができ、ラッキーな面もあったと思います。ショットには、今後の課題が残りましたね。

 ようやく1勝挙げられて、今年中にもう1勝というのは無理かもしれませんが、それでもやはり、それをこれからの目標にしたいと思います。
 この優勝をまたスタートラインにして、一生懸命頑張っていきたいと思います。
 これからも応援のほう、宜しくお願いします」

  • ディフェンディングチャンピオンのニック・プライスからチャンピオンブレザーを贈られ感激の真板

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