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東海クラシック 2000

3位タイの堺谷和将

「飛距離度外視」の秘策でノーボギーのラウンド

 通算8アンダー、3位タイでホールアウトしても、堺谷(さかいだに)は、「僕のゴルフはいんちきみたいなもんですから…」と照れ笑いを浮かべた。
 今週、初日からドライバーショットが「ちっともフェースに当たらない」と悩んでいた。

 しかも2日目のこの日は、最終組の3つ前。大ギャラリーの中でのプレーに、「こんなの、心臓が飛び出そうなくらい緊張しちゃって、もっと当たらないに決まってる。こうなったら、飛距離は度外視だ!」と、取った“秘策”が、グリップを10センチ以上も短く持って、スイングすることだった。
 格好なんてかまっていられない。とにかく、結果オーライ。
 「飛ばなくても、フェアウェーにボールがあればいい―」。

 その開き直りが当たった。
 18番のティショットでは、短く構えすぎたおかげでヒールのすれすれに当たり、空振り寸前。
 「一瞬、ヒヤリとした」が、ボールはしっかりと、フェアウェーを捕らえていた。
 そこからピンまで3メートルに乗せ、2パットのパーでおさめてこの日69。
 「しかもノーボギーですよ。なんか自分でも信じられない」

 自称「小心者」だ。
 「明日のネックは、絶不調のドライバーとこの気の弱さ。いつ、僕がボロボロに崩れ去るか、見ておいてください」と笑うが、ツアーも残り試合あとわずか。ここでシード入りを決めんと、堺谷が最終日の三好に挑む。

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