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アコムインターナショナル 2000

2位タイの伴(ばん)公平は今季ツアー初出場

「今年こそ、予選通過して名前を覚えてもらいたい」

 2位タイの伴公平は今季、ツアー初出場。
 今年で2年目の開催コースとなる、石岡GCとアドバイザリー契約を結んでいる関係で、昨年に引き続き、推薦を受けての登場だ。
 初日のこの日は、勝って知ったる庭で大暴れ。
 出だし10番パー4で8メートルのバーディを決めると、続く11番。460ヤードの距離のあるパー4では、ティショットをフォローの風に乗せて310ヤードのビッグドライブ。
 残り150ヤードの第2打は、ピン2メートルにつけて、連続バーディ発進した。

 「このコースは毎週2回はラウンドしています。お客さんにラウンドレッスンすることもありますからね。隅々まで知り尽くしているんです」。
 力強く言いきったが、そんな伴が度肝を抜かれたのは、トーナメント用に仕上げられた超高速グリーンだった。
 スティンプ(速さ)は11フィート。これは、通常営業より少なくとも、5つくらいは速い数字。ツアー平均と比べても、かなりのものだ。
 「普段とは比べモノにならないくらい速い。ビックリしましたよ」と、目を丸くした伴。

 だが、この日の伴にとっては、口ほどにもないようだった。
 「そんな状況の中でも、パットがよかったから助かりました」と、2〜3メートルの微妙な距離を面白いように決めて、7バーディ2ボギーでまわって66。それまでの自己ベスト70も大きく更新した。

 97年のツアープレーヤー転向後、これまでに出場したツアーはこれを含めて6試合。
 「でも、どれも予選落ちでした。昨年のこの大会も、初日1オーバー、2日目3オーバーを叩いて落ちました。安定感が出てきた今年こそ、予選通過してゴルフファンのみなさんに名前を覚えてもらいたい」
 予選通過どころか、巡ってきた大チャンス。このまま最終日まで踏ん張って、なんとか上位進出を果したい。

★ 伴公平
 1971年、4月20日生まれの29歳。広島県出身。
 身長180センチ、体重78キロ。家族はりか夫人と長男・亮太朗君。
 小学校6年生のとき、遊びで初めてクラブを握った。地元・吉島中学校時代から本格的にゴルフを始め、ジュニア時代は田中秀道と戦ったこともある。
 高校卒業後、米・サンディエゴに渡り、ミニツアーなどに出場して修行を積んだ。自称・「ショットを曲げないプレーヤー」。ドライバー飛距離は270ヤード。現在、所属先のダンロップのテレビCM(ハイブリッド)にも出演中だ。