Tournament article

ファンケルオープンin沖縄 2000

▼ めざせ!賞金シード 「厳しいけど、頑張ります」

今井(写真左)の武器は、粘り強さ。ここパームヒルズでも、持ち前のしぶとさを発揮して、好結果を期待したい。
ルーキーの今井克宗(ランク70位)

 プロ資格を持たないツアープレーヤーとして、今井克宗が脚光をあびたのは、今年10 月の東海クラシックだ。
 当時、賞金ランク2位の谷口、同3位の伊沢とともに最終日最終組でまわって、3位タイでホールアウトし、賞金ランクを88位から58位に上げて『ノンプロの初のシード権獲得』か、と大騒ぎになったのだ。

 「あの日は本当に緊張していて、プレー中もずっと息が荒かったんですけど、それでも、スタートしてしまえば、妙に腹が据わって、集中していましたね。あの大ギャラリーの中、パーを拾いまくって気づいたら上位に踏みとどまっていたという感じ。でも、ここまで来たらビビってる場合じゃない、とにかく成績を残さなければ後はないんだ、と、覚悟を決めたのがよかったんだと思います」

 だが、そうはスムーズにことは運ばなかった。
 あのあと、他のツアー競技と出場カテゴリーの違う、翌週の日本オープンに出場したものの、推薦出場で出たカシオワールドオープンまで今井は出番がなく、約5週間のブランク。
 その間に、下位の選手に次々とランキングでぬかれ、あっという間にシード権のボーダーラインの70位まで、落ちてしまったのだ。

 試合感が戻らぬまま予選落ちしたカシオワールドの会場を去るとき、今井はつぶやたものだ。「厳しい…厳しいっすね…。考えが、甘かったです」

 今井にとって、今週はまさに正念場。
 先週1週間は、今年のファイナルクォリファイングトーナメント(12月13〜18日)の会場、宮崎県の青島GCとUMKCCでみっちりラウンドを積み、最終戦に備えてきた。
 「これでもしダメだったら、ファイナルQT。それも兼ねてその2コースでキャンプを張ったんですけどね」と苦笑いしたが、「調子はまずまずだし、体調もいい。頑張りますよ!!」と今井。最高の結末で、2000年ツアーを締めくくってほしいものだ。

関連記事