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ファンケルオープンin沖縄 2000

「緊張は尋常じゃなかった」

ボギーにした10番ホール、ボールの行方を見守る今井の表情は渋い
ノンプロから初のシード選手誕生まであと一歩、今井克宗

 18番パー5。グリーン手前、残り95ヤードの第3打を、ピン左横1メートルをつけると今井の口元にかすかな笑みがこぼれた。
 順番を待って、最後のバーディパットを決めると、今度は満面の笑顔。
 同時に、ホっと胸をなでおろす今井に、同組の選手たちも握手で祝福だ。
 通算2オーバー、34位タイでホールアウト。

 「意識しないようにはしてたんですけど、体のほうは思いきり考えていた。後半の10 番でボギー、そして次もまたボギー。…もう、今日(のプレッシャー)は尋常じゃなかったですよ」。

 激しいプレッシャーの中、最終戦の予選をクリアした今井の現在の賞金ランクは70 位。今年のボーダーラインはランク72位だから、シード権獲得に、ほぼ当確ランプが灯る。
 今井は、日本プロゴルフ協会の資格認定プロテストに合格していない。
 いわゆる“ノンプロ”のツアープレーヤーからの、初のシード選手誕生まで、残すところあと2日だ。
 「今日は寄せワンばっかり。正直なところ、それがなければ90回くらい叩きそうな雰囲気でした…明日からはもう少し、気楽にやれそうですね」と、今井はそっと肩の力を抜いていた。

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