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国際オープンゴルフトーナメント 中日クラウンズ 2000

「テレビで観戦するのもいいけれど、ぜひ現場にも足を運び、選手の生のスイングを見てください。僕みたいなチビッコでも、一生懸命やっているところをぜひ、見に来てください」

5打差をつけて、18番グリーンにあがってきた田中は、地元ファンの大きな拍手に手をあげて応えたあと、右、左、中央と3回方向をかえて深深とお辞儀(=写真)。
そして、「テレビで観戦するのもいいけれど、ぜひ現場にも足を運び、選手の生のスイングを見にきてください。ツアーはいま、面白くないとか言われているけれど、僕みたいなチビッコでも、一生懸命やっているところをぜひ、見てほしい。どうか今日は、そのことを肝に銘じて帰ってください」とスピーチした。
 この日は、満員の観客のどこかに父・等さんの顔もあったそうで、「つるやオープンのときも父ちゃんがきてくれたんですけど、負けちゃって。『オレが来ると、負けるのかな』ってかなりしょげてた。だから、『父ちゃん、きょうはちゃんと勝ったよ』と言ってあげたい」と、どこにまぎれているのかわからない父に大声で優勝報告。18番の拍手と歓声は、しばらく鳴り止まなかった。